はじめに
東京大学(とうきょうだいがく)—— 日本(にほん)の最高学府(さいこうがくふ)として、1877年(ねん)に創立(そうりつ)されたこの大学(だいがく)は、147年(ねん)以上(いじょう)の歴史(れきし)を誇(ほこ)る。世界(せかい)的(てき)な研究者(けんきゅうしゃ)や総理大臣(そうりだいじん)を多数(たすう)輩出(はいしゅつ)してきた。
今回(こんかい)は、東京大学(とうきょうだいがく)の全(すべ)てを紹介(しょうかい)し、さらにその頂点(ちょうてん)を目指(めざ)す学子(がくし)たちがどのように努力(どりょく)しているか、そして親(おや)として子(こ)どもにどう接(せっ)すべきか——蒼井そら(そら)の本音(ほんね)と共(とも)にまとめていく。
1. 東京大学(とうきょうだいがく)の基礎情報(きそじょうほう)
東京大学(とうきょうだいがく)は1877年(ねん)に創立(そうりつ)された日本(にほん)で最(もっと)も古(ふる)い国立大学(こくりつだいがく)である。本部(ほんぶ)は東京都文京区本郷(ほんごう)にある。
1.1 偏差値(へんさち)と入試(にゅうし)の現実(げんじつ)
学部(がくぶ)によって偏差値(へんさち)は異(こと)なるが、最難関(さいなんかん)は医学部(いがくぶ)「理III(りさん)」で、偏差値(へんさち)は76.0に達(たっ)する。文科(ぶんか)一類(いちるい)も70以上(いじょう)が必要(ひつよう)で、日本(にほん)の最難関(さいなんかん)学部(がくぶ)として位置(いち)づけられている。
1.2 三(みっ)つのキャンパス
東京大学(とうきょうだいがく)には三(みっ)つの主要(しゅよう)キャンパスがある。
- 本郷(ほんごう)キャンパス:本部(ほんぶ)所在地(しょざいち)で、医学部(いがくぶ)・工学部(こうがくぶ)・文学部(ぶんがくぶ)など主要(しゅよう)学部(がくぶ)が集中(しゅうちゅう)する。
- 駒場(こまば)キャンパス:教養学部(きょうようがくぶ)が所属(しょぞく)し、1〜2年(ねん)生(せい)が主(おも)に学(まな)ぶ。
- 柏(かしわ)キャンパス:新領域創成科学研究科(しんりょういきそうせいかがくけんきゅうか)など、新(あら)たな学問領域(がくもんりょういき)の研究(けんきゅう)が進(すす)む。
また、象徴的(しょうちょうてき)な建造物(けんぞうぶつ)として赤門(あかもん)(旧加賀藩上屋敷御守殿門(きゅうかがはんかみやしきごしゅてんもん)、1827年建築(ねんけんちく))、安田講堂(やすだこうどう)(1925年建築(ねんけんちく))、三四郎池(さんしろういけ)(元禄時代(げんろくじだい)から存在(そんざい)する庭園(ていえん))などが残(のこ)されている。
2. 著名(ちょめい)な卒業生(そつぎょうせい)
東京大学(とうきょうだいがく)は、日本(にほん)の各方面(かくほうめん)に多大(ただい)な影響(えいきょう)を与(あた)えてきた。
2.1 政治家(せいじか)—— 8人(にん)の内閣総理大臣(ないかくそうりだいじん)
伊藤博文(いとうひろぶみ)、原敬(はらたかし)、吉田茂(よしだしげる)、佐藤栄作(さとうえいさく)、中曽根康弘(なかそねやすひろ)、安倍晋三(あべしんぞう)、菅義偉(すがよしひで)、岸田文雄(きしだふみお)など、多(おお)くの首相(しゅしょう)を輩出(はいしゅつ)している。
2.2 学術(がくじゅつ)—— 7名(めい)のノーベル賞受賞者(しょうじゅつ)
湯川秀樹(ゆかわひでき、1949年(ねん)物理学賞(ぶつりがくしょう))、朝永振一郎(ともながしんいちろう、1965年(ねん)物理学賞(ぶつりがくしょう))、江崎玲於奈(えざきれいおな、1973年(ねん)物理学賞(ぶつりがくしょう))、小柴昌俊(こしばまさとし、2002年(ねん)物理学賞(ぶつりがくしょう))、梶田隆章(かじたたかあき、2015年(ねん)物理学賞(ぶつりがくしょう))、大隅良典(おおすみよしのり、2016年(ねん)生理学・医学賞(せいりがく・いがくしょう))、本庶佑(ほんじょたすく、2018年(ねん)生理学・医学賞(せいりがく・いがくしょう))など、世界的(せかいてき)な研究(けんきゅう)で知(し)られる。
2.3 文学(ぶんがく)
夏目漱石(なつめそうせき)、森鷗外(もりおうがい)、芥川龍之介(あくたがわりゅうのすけ)、川端康成(かわばたやすなり)、三島由紀夫(みしまゆきお)など、日本(にほん)文学(ぶんがく)の巨匠(きょしょう)たちが学(まな)んだ。
2.4 映画(えいが)・アニメ
手塚治虫(てづかおさむ)(医学部(いがくぶ))、庵野秀明(あんのひであき)(工学部(こうがくぶ))、岩井俊二(いわいしゅんじ)(文学部大学院(ぶんがくぶだいがくいん))など、文化(ぶんか)面(めん)でも多大(ただい)な貢献(こうけん)をしている。
2.5 実業界(じつぎょうかい)
豊田章男(とよだあきお)(トヨタ自動車(じどうしゃ)社長(しゃちょう))、孫正義(そんまさよし)(ソフトバンク創業者(そうぎょうしゃ))、三木谷浩史(みきたにひろし)(楽天(らくてん)創業者(そうぎょうしゃ))など、日本経済(にほんけいざい)を牽引(けんいん)する人物(じんぶつ)も多(おお)い。
3. 日本人(にほんじん)はどうやって東京大学(とうきょうだいがく)を目指(めざ)すのか
東京大学(とうきょうだいがく)の現役合格(げんえきごうかく)率(りつ)はわずか約(やく)20%。医学部(いがくぶ)・理(り)IIIにいたっては100人(にん)中(ちゅう)4人(にん)程度(ていど)しか受(う)からない。この狭(せま)い門(もん)を突破(とっぱ)するため、日本(にほん)の学子(がくし)たちは年間(ねんかん)を通(つう)じた計画的(けいかくてき)な努力(どりょく)を重(かさ)ねている。
3.1 1年間(ねんかん)の受験(じゅけん)スケジュール
第(だい)1段階(だんかい):基礎(きそ)固(かた)め期(き)(4月(がつ)〜6月(がつ))
英語(えいご)の単語(たんご)・文法(ぶんぽう)の完全(かんぜん)マスター、数学(すうがく)教科書(きょうかしょ)の全範囲(ぜんはんい)を網羅(もうら)、国語(こくご)の読解演習(どっかいえんしゅう)。この時期(じき)は「量(りょう)より質(しつ)」で、基礎(きそ)問題(もんだい)を8割(わり)解(と)ける状態(じょうたい)を目指(めざ)す。
第(だい)2段階(だんかい):夏(なつ)の総力戦(そうりょくせん)(7月(がつ)〜8月(がつ))
最重要(さいじゅうよう)な期間(きかん)。駿台全国模試(すんだいぜんこくもぎ)(5月(がつ)31日(にち)・9月(がつ)27日(にち))、全統記述模試(ぜんとうきじゅつもぎ)(6月(がつ)1日(にち)・9月(がつ)14日(にち))、第1回東大実戦模試(だいいちかいとうだいじっせんもぎ)(8月(がつ)9日(にち)・8月(がつ)14日(にち))などを受験(じゅけん)。1日(にち)の勉強時間(べんきょうじかん)は10〜14時間(じかん)に達(たっ)し、夏(なつ)だけは体力(たいりょく)・精神力(せいしんりょく)の限界(げんかい)まで詰(つ)める。
第(だい)3段階(だんかい):実戦力(じっせんりょく)強化期(きょうかき)(9月(がつ)〜11月(がつ))
過去問(かこもん)15年分(ねんぶん)に着手(ちゃくしゅ)。第2回東大実戦模試(だいにかいとうだいじっせんもぎ)(11月(がつ)15日(にち))に向(む)けて、共通テスト対策(きょうつうてすとたいさく)と並行(へいこう)しながら二次試験対策(にじしけんたいさく)を進(すす)める。
第(だい)4段階(だんかい):最終決戦(さいしゅうけっせん)(12月(がつ)〜2月(がつ))
大学入学共通テスト(だいがくにゅうがくきょうつうてすと)が1月(がつ)17日(にち)・18日(にち)に実施(じっし)され、東京大学二次試験前期日程(とうきょうだいがくにじしけんぜんきてい)が2月(がつ)25日(にち)・26日(にち)に実施(じっし)される。
3.2 三大予備校(さんだいよびこう)の特徴(とくちょう)
- 駿台(すんだい):最難関(さいなんかん)レベル(東大(とうだい)・京大(きょうだい)・医学部(いがくぶ))の伝統校(でんとうこう)。東大(とうだい)志望(しぼう)ならまず駿台(すんだい)と言(い)われる。
- 河合塾(かわいじゅく):全統模試(ぜんとうもぎ)で全国(ぜんこく)の偏差値(へんさち)判定(はんてい)。ベネッセと提携(ていけい)し、情報量(じょうほうりょう)が圧倒的(あっとうてき)。
- 東進(とうしん):林修(はやしおさむ)先生(せんせい)の映像授業(えいぞうじゅぎょう)、高速(こうそく)マスターでスキマ時間(じかん)の有効活用(ゆうこうかつよう)。
また、鉄緑会(てつりょくかい)は東京大学(とうきょうだいがく)専門(せんもん)の塾(じゅく)で、本郷(ほんごう)にしかない。入塾(にゅうじゅく)テストには偏差値(へんさち)65以上(いじょう)が必要(ひつよう)だが、合格者(ごうかくしゃ)の半数以上(はんすういじょう)を占(し)める。
3.3 東京大学(とうきょうだいがく)の最大(さいだい)の特徴(とくちょう)
共通テスト(きょうつうてすと)と二次試験(にじしけん)の配点(はいてん)がほぼ同点(どうてん)であることが東京大学(とうだい)の最大(さいだい)の特徴(とくちょう)である。医学部(いがくぶ)は二次70%、文学部(ぶんがくぶ)は二次50%。つまり、両方(りょうほう)できなければ受(う)からない。これが入試制度(にゅうしせいど)上大(おお)きく異(こと)なる京都大学(きょうとだいがく)との決定(けってい)的(てき)な違(ちが)いである。
3.4 合格(ごうかく)の5大原則(だいげんそく)
- 得意(とくい)科目(かもく)だけで勝負(しょうぶ)しない
- 基礎(きそ)を徹底(てってい)する
- 模試(もぎ)を最大限(さいだいげん)活用(かつよう)する
- 「諦(あきら)めない」継続力(けいぞくりょく)
- 健康管理(けんこうかんり)も戦略(せんりゃく)として取(と)り入(い)れる
4. 私(わたし)は子(こ)どもに東大学(とうだいがく)を勧(すす)めるか
私(わたし)は2018年(ねん)にDJ NONと結婚(けっこん)し、2019年(ねん)に双子(ふたご)の男の子(おとこのこ)を出産(しゅっさん)した。二(ふた)人(り)の子(こ)どもの母(はは)として、本音(ほんね)で話(はな)す。
4.1 まず「東大学(とうだいがく)へ行(い)け」とは絶対(ぜったい)に言(い)わない
私(わたし)自身(じしん)が中国(ちゅうごく)で「蒼老师(そうろうし)」と呼(よ)ばれて有名(ゆうめい)になったとき、周囲(しゅうい)の目(め)が変(か)わった。期待(きたい)もあれば、偏見(へんけん)もあった。だから、子(こ)どもには「価値(かち)は偏差値(へんさち)じゃない、自分(じぶん)が何(なに)に情熱(じょうねつ)を持(も)てるかを見(み)つけなさい」と教(おし)えたい。
4.2 しかし「努力(どりょく)」は強(つよ)く望(のぞ)む
何(なに)かに一生懸命(いっしょうけんめい)取(と)り組(く)む経験(けいけん)は絶対(ぜったい)に与(あた)えたい。ゲーム開発者(かいはつしゃ)になりたい、映画監督(えいがかんとく)になりたい、ミュージシャンになりたい、学者(がくしゃ)になりたい——子(こ)どもの興味(きょうみ)に応(おう)じて全力(ぜんりょく)で応援(おうえん)する。
そして、もし子(こ)どもが「東大学(とうだいがく)に行(い)きたい!」と言(い)ったら、全力(ぜんりょく)で応援(おうえん)する。駿台(すんだい)にも通(かよ)わせる、鉄緑会(てつりょくかい)にも入(はい)れる、夏(なつ)は家族(かぞく)みんなで食事(しょくじ)の世話(せわ)を分担(ぶんたん)する。
4.3 一番(いちばん)伝(つた)えたいのは「自分(じぶん)を大切(たいせつ)にする」
東大学(とうだいがく)に行(い)って心(こころ)が壊(こわ)れたら意味(いみ)がない。ちゃんと食(た)べる、ちゃんと寝(ね)る、友達(ともだち)と遊(あそ)ぶ、失敗(しっぱい)しても自分(じぶん)を責(せ)めない——これが一番大事(いちばんだいじ)なこと。私(わたし)が現役(げんえき)時代(じだい)に男性恐怖症(だんせいきょうふしょう)になったのも、引退後(いんたいご)に生活(せいかつ)が乱(みだ)れたのも、自分(じぶん)を大切(たいせつ)にできていなかったから。
5. まとめ
東京大学(とうきょうだいがく)は、日本(にほん)の最高学府(さいこうがくふ)として、政治(せいじ)・学術(がくじゅつ)・文化(ぶんか)・実業(じつぎょう)に多大(ただい)な影響(えいきょう)を与(あた)え続(つづ)けてきた。その狭(せま)い門(もん)を突破(とっぱ)するためには、1年(ねん)かけた周到(しゅうとう)な準備(じゅんび)と、精神力的(せいしんりょくてき)な持久力(じきゅうりょく)が求(もと)められる。
しかし、子(こ)どもの教育(きょういく)において親(おや)が一番(いちばん)伝(つた)えるべきことは、偏差値(へんさち)でも名校(めいこう)でもなく、自分(じぶん)を大切(たいせつ)にし、自分(じぶん)の情熱(じょうねつ)を見(み)つける力(ちから)である。
東京大学(とうきょうだいがく)はゴールではなく、一(いち)つの選択肢(せんたくし)である。子(こ)どもたちが自分(じぶん)らしい人生(じんせい)を歩(ある)くため、親(おや)はその背中(せなか)を押(お)す存在(そんざい)でありたい。
